学校日誌

4年生 総合的な学習(福祉)

2022年6月22日 12時45分

市内にお住いの鈴木昭子さんを講師にお招きし、お話を伺いました。
鈴木昭子さんは、ガイドヘルパーの近藤さんと一緒に見えられました。
昭子さんは視覚に障がいがある中、日常生活でどんな工夫をしているか、また、工夫されたものをどのように使っているかお話してくださいました。
「基本的な生活は、目の見える人と変わりませんよ。料理、洗濯、掃除・・・家の中ではそんなに困っていませんよ。」と、キャベツの千切りやリンゴの皮むきを見せてくださいました。昭子さんの手早さと包丁さばきに、子どもたちは驚きの表情!
「すごすぎる!」
「すごく細かく切れてる。」
「だいじょうぶ?」
「めちゃくちゃ きれい!」
「どうやって分かってるの?」

りんごの皮をむき終わり、昭子さんが「何とかできました。」と言うと、ある子どもが、「えー、何とかどこじゃないよ。すごいよ。」と、目を丸くしてつぶやきました。
昭子さんと子どもたちの距離がぐっと近くなったと感じました。

昭子さんが視力を失ったとき、暗闇に落とされたような思いになり、たいへん怖く、不安だったそうです。
でも、いろいろな人が助けてくださり、諦めずに前を向いてよかったという思いを話してくださいました。
そして、「本当の福祉は、人と人との心のふれ合いだと思うよ。」と。
意味の深い言葉です。どんな意味が含まれているのかは、これから子どもたちが考えていきます。

昭子さんは、「これからも、しっかり前を向いて輝いて生きていきたい。」とおっしゃっていました。
そして、子どもたちに次のようなメッセージを伝えてくださいました。
「人の立場になってものを考えられる人になってほしいと思っています。今できること、今しなくてはならないこと、自分でできることは自分でする。困ったとき、自分が前を向いていたら、誰かが助けてくれます。」
昭子さんの言葉には、説得力があります。子どもたちにとって、昭子さんとの出会いは貴重だと感じました。
授業をとおして、子どもたちは様々なことを感じ、考えました。
福祉について考える学習は、これからも続きます。